大柳稲荷神社
関東大震災後、東京が復興した大正末期に稲荷神社が多町一丁目4番地(内神田三丁目13-7)に建立されました。先の大戦末期に空襲で焼失してしまいました。
昭和25年、工作機械、工具商を営んでおられた筒井賢次郎氏が、購入した8番地(内神田三丁目22番)の土地の一部に稲荷神社を再建しましたが、その後事情により同地を売却することになり、同じ8番地の住人 初代辻本恵一(本名菊代)氏が昭和28年8月に購入した上で、その一部の土地を永久に稲荷とするために町会に売却、神社は辻本氏が宮大工 杉山金七氏に依頼し建立したうえで町会に寄贈しました。
平成15年税制上などの理由から土地は神田明神に寄贈されました。建立したときに植樹した柳の木が大木になり樹齢30年、昭和58年まで聳え立って文字通りの大柳稲荷神社でした。残念ですが今は柳の木はありませんが、町会の守り神として、毎年初午祭がおこなわれるなど大切に維持されています。